the scent of Jasmine ~ Akiko Endo Essay Blog

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9.04.2011

活動レポート

pep you up at the EVENT ! 

遠藤明子氏トークショー(アトレ吉祥寺)


 2001年の9.11 NYの同時多発テロで日本人被災者として生き残り、10年経った今だから語れる多くのエピソードや『9.11のジャスミン』の朗読など、二十五絃箏の演奏とフルートの演奏­を交えながら、約1時間のトークショーイベントを行いました。
 
  トークショーでは、二十五絃箏という絃の数の多い珍しいお琴の演奏とフルートの演奏も行われました。
  ここで、講演の中で語らせていただいた一節をご紹介させていただきます。
     
 その日、2001年9月11日はニューヨークは秋晴れの青い空が広がる日でした。
 鳥のさえずりが本当に気持ち良く聞こえた清々しい朝でした。その惨事は目覚めた直後に起きました。
 なぜ私は生き残ったか、それは半日かかっても、語り切れません。
 ただ不思議な力によって、自分の行く方向を導かれるようにその生と死を彷徨しながら生き残ったんですけど、生きているから今、皆様にこの話が出来るんです。
 そのために生き残ったのかもしれない。そうして9.11の10年後にちょうど東京に帰国していたということも、同じ気持ちに、東北の人達の気持ちに立てるのかもしれない。
 被災って簡単じゃないんですよ。心の中に、形がどんなに復興しても、心の中に受けた傷や悲しみや愛する者を失った人の気持ちって簡単には癒えないんですね。
 それはそれは人間ってね、生きようとする力はすごいものがあって、自分は体験しております。あきらめないで最後まで、この一生を生きたから今、生きたんだと思いますね。



 多くの方にお越しいただき大変ありがたく思いました。こうして体験を共有できることの嬉しさにしばし有意義な時間を過ごさせていただきました。
 
 トークショーの終了後に著書『9.11のジャスミン』のサイン会やLa Lumpiniの即売会も行いました。



全編のビデオはこちらです。
<Youtube トークショー(アトレ吉祥寺)(2011.09.04開催)>
URL〔http://www.youtube.com/watch?v=bNU-lANzKvQ